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二つの異なるビジネスを行う落とし穴

2022年3月14日

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ラーメンが美味しくて有名なお蕎麦屋さん

神奈川県平塚市に、「大黒庵」というお蕎麦屋さんがあります。

蕎麦屋なのに誰もそばを注文せずに、お客さんは皆ラーメンを注文して食べているという、摩訶不思議なラーメン屋さんです。

 

 

サラリーマン時代、2004年から2006年まで平塚市に在住していた頃は、この大黒庵さんでよくラーメンを食べていました。

数え切れないぐらいお店に通いましたが、一度もそばを食べたことはありません。

そばが嫌いなわけではなく、あまりにもそのお店のラーメンが美味しすぎて、そばを食べる気にならないんですね。

大黒庵さんは店の名前も店構えも、昔ながらのお蕎麦屋さんそのもの。

そのお店の名物は今やラーメン。 なんといってもテレビからラーメンの取材が入るぐらいですからね。

お客さんのほとんどの人がラーメンを注文する。

だったらいっそのことラーメン屋さんにしてしまえばいいのに! と思ったりもするのですが、お店がそうしないことにはきちんとした理由があります。

 

あの人は一体何屋さん???

SNSで多くの人の発信を見ていると、「色々とビジネスをやっているようだけど、結局何をやっている人かわからない」という方がいます。

頑張っていることは伝わってくるのですが、それでも「何屋さんかわからない」のです。

数多くの著名な経営コンサルタントの方々が、「何でも屋はダメです、専門家になりなさい」と口すっぱくアドバイスしているのにも関わらず、 あれもこれもと複数のビジネスに手を出してしまう人が減らないのはなぜでしょう

 

 

それは 「お客さま目線になっていない。自分目線になっている」 ことが大きな理由なんですね。

お蕎麦屋さんである自分が、美味しいかどうかわからない・自信がないけど、ラーメンが好きだからラーメンもメニューに加えてみる。

まずは自分が好きだから、メニューとしてビジネスとして提供する。

お客さまに喜んでいただけるか、需要があるかどうかわからないけれど、好きだから・やりたいことだからやってみる。

そんな方が多いように思いますね。

全く違う二つのジャンルのビジネスをやることは決して悪いこととは思いません。

でも、ほとんどの人が一方のビジネスがうまくいっていない・・・軌道にのっていないのにさらにもう一つ、「好きだから・やりたいから」という理由だけでビジネスを始めたりします。

間違えてはいけないのですが、一つのビジネスがうまくいかないから、それを補うためにもう一つビジネスを増やそう、という考え方。

厳しい言い方かも知れませんが、一つのビジネスを極めれない人が、新しいビジネスを立ち上げてもうまくいく確率は少ないと思います。

二つのビジネスをやることは悪いことではないですが、まずは一つのビジネスを極めることに集中することが大事なのではないかと。

◯◯さんといえば、◯◯屋さん! ◯◯の専門家! この、◯◯さんといえば、の部分が超重要なんです。

あれもやっている、これもやっている・・・ お客さまや周りの人がどう見ているかもわからずに、ただ自分がやりたいからやる。

その状態だと、一つの事業を専門家として行っている人には勝てないですよね。

 

一つのビジネスを極めてからでも遅くない

人は面と向かって、なかなか自分の欠点を言ってくれないもの。

「あの人って色々やっているけれど、何屋さんかわからないよね」

そう思っていても、いざご本人には伝えるとなると、言いにくいものです。

 

 

新しくビジネスを始めたいとしたら、一つのビジネスを極めてからでも遅くないです。

昨今、「自分の好きなことをビジネスにしよう」という風潮は、日々増すばかり。

好きなことをビジネスにすること、素晴らしいことだと思います。

ですが、そのことはあれもこれもと、好きなことだったらなんでもやっていいよ、というものではないんですね。

二つ、三つのビジネスを同時に進行させて成功させることって、とても難しいです。

もっといってしまえば、ビジネス初心者でしたらほぼ100%無理です。

二つ、三つ、複数のビジネスをやられている方。 やろうとしている方。

もう一度見つめ直し、自分目線ではなくお客さま目線で考えてみるといいですね。

 

 

「ラーメンが美味しい蕎麦屋さん」というブランディング

冒頭に書いた、大黒庵さんのお話。

実はこのお店、ラーメンだけでなくそばもとても美味しいんです。

食レポサイトなどをみると、そばも美味しかったと書かれていて、ラーメンは美味しいけれどそばはまずい店、とはどこにも書かれていません。

ラーメンをあまり食べない地元のご年配の方は皆さん、大黒庵のそばの大ファンだそうです。

つまり、「蕎麦屋さんだけどラーメンしか注文されていないお店」ではなく、「蕎麦屋さんでそばを極めたお店がラーメンをだして売れているお店」なんです。

大黒庵のそばがまずかったら、そもそもラーメンを出しても売れないでしょう。

だって「そばが不味いお店が作るラーメン」が美味しいわけがないし、売れるわけないですからね。

そばを極めたお店がそば作りのノウハウを活かして作り上げたラーメンだから売れるわけです。

お客さんはみんなラーメンを食べている、というのは誇大表現で、実際にはそばを注文されている方もたくさんいるそうです。

「ラーメンが美味しい蕎麦屋さん」が、一つのブランディングになっているんですね。

それこそが、複数のビジネスを行っている人への模範解答になります。

 

 

 

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